東海の名瀑と呼ばれる、藤枝市瀬戸ノ谷の宇嶺(うとうげ)の滝。

 

場所は赤丸のあたり。

藤枝バイパスの谷稲葉ICから走りやすい道で30分もあれば到着します。

 

かなりの山あいにある滝です。

 

滝への降り口の道路にも事実上数台、車を停めるスペースはありますが、道が狭いので手前400mほどのところにある蔵田観光駐車場に車を停めて歩くのがベターだと思います。

 

宇嶺の滝の石標からは一応整備された遊歩道を降りていきます。

 

滝の音を聞きながら5分程度の道のりです。

 

すぐに滝が見えてきます。

 

なかなかの迫力です。

写真では全く伝わらないと思いましたが、迫力、美しさ、ともに想像以上、だと正直思いました。

 

このとおり土砂崩れにより遊歩道は途中までしか通行できない状態になっています。

 

先には進めません。

 

落差70メートルを、相当の急傾斜で美しく流れ落ちてゆきます。

 

滝壺も美しい円形です。

壮大な時間の流れを感じますね。

 

そして、注目していただきたいのはこの岩肌。

砂岩と泥岩(かどうかははっきりしませんが)、互層のダイナミックな地層がはっきりみえますね。

 

しかもご覧のとおり、この互層のちそう、見事に褶曲(しゅうきょく)しています。

ぐにょりと曲がっていますね。

 

美しい褶曲のライン。

このあたりは島田と同じ付加体の地質です。

遠い海の向こうから海のプレートが移動してきて、海溝で潜り込む際に剥ぎ取られた岩体が、数千万年前に日本列島にくっついてできた(くっついたときはまだアジア大陸の東端ですが)、そういう地質です。

 

だから、島田市にある竜門の滝と同じように、互層の地層が褶曲しているんです。

海の底で地層ができた時点で海底地すべりなどで褶曲したのか、付加体として大陸に押し付けられたときに褶曲したのか、付加体としてくっついたあとにプレートに押されて褶曲したのか、そこまでは私には残念ながらわかりません。

*もしわかる方がおられたらこっそりメールくださいm(_ _)m

 

落差70メートルを正面から。

 

褶曲の様子がよくわかるアップで。

 

最後に全景を。

ずっとここで見ていたくなる程、美しい滝でした。

プレートのダイナミズムを感じる場所としても是非ご訪問してください。

 

おまけに遊歩道沿いでみられた、岩に貼り付く美しい地衣類の話を。

 

地衣類は苔と菌類の合の子。

これ、何してるかわかります?

岩からご飯食べてます。

光合成で得た糖からクエン酸やリンゴ酸をだして岩を溶かして食べてるんです(栄養分を吸収)。

 

これが何がすごいか?

こうしてコケ類が岩を溶かして少しずつ岩を風化させた結果が、5億年前に地球上にはじめてできた土です。

岩はなんと40億年前からありましたが、土が生まれたのは苔が出現してからのつい最近のことなんですね。

腐植と粘土をうんちにしてせっせと土を作ってくれるミミズとともに感謝しなければいけません。

人間が誕生し生きていられる根本、それが土です。

その世紀の瞬間をみられるのが、この岩に貼り付く地衣類^^

 

平成31年1月

弁護士 永野 海