Introduction

ご挨拶

    

大学時代の専攻は計量経済学

大学時代は、計量経済学を専攻していました。

竹中平蔵先生のミクロ経済学の授業受講が契機となり、大学2年時に、竹中平蔵ゼミの門を叩きました。

計量経済学というと、耳慣れない方も多いと思いますが、私が取り組んでいたことは、様々な数式で表現される経済モデル(理論や仮説)に、実際の統計データをあてはめて、本当にその経済モデルが社会経済を説明できているのかどうかを確認する(実証分析)というものでした。

説明力の高いモデルであることがわかれば、様々な定量的な分析が可能になります。たとえば、政府は1兆円の減税をしようとしているけれども、実際にいま減税をするとGDPにどれだけの影響を及ぼすのか、など。

社会経済を定量的に把握(できているかはともかく)する分析は刺激的で、論文や発表の締め切り前は、キャンパスに泊まり込んでいました(他方、統計を疑う目も培われました)。

結果、大学2年時(財政投融資の分析)、3年時(消費関数の分析)と、日本興業銀行河上記念財団(現・みずほ学術振興財団)の論文コンクールで受賞し、また竹中平蔵ゼミでは、竹中平蔵先生から新人賞(2年時)、最優秀賞(3年時)をいただきました。

法律の世界に転身

しかし、その後、就職先や進路を考えるべき時期になり、自分なりに悩んだ上で、経済や金融という道ではなく、法律家となり、法を通じて人に尽くし、社会に尽くすことを選びました。

そのため、少し遠回りにはなりましたが、現在、弁護士という道を歩んでいます。

弁護士として大切にしていること

現在、私が弁護士として最も大切にしていることは、①自分を頼ってくれた目の前の依頼者のために全力を尽くすことと、②常識や前例にとらわれず常に柔軟な発想で難局を打開していくこと、です。

常に多数の事件を同時並行で抱えている弁護士にとり、1つ1つの事件にどう取り組むか、取り組めるかは永遠のテーマでもあります。

具体的業務としては、企業顧問として安全、円滑な事業運営をサポートさせていただくとともに、敷居の低い町医者のような弁護士として、交通事故、相続その他様々な一般民事事件に取り組んでいます。なお、事業者の民事再生事件や倒産処理事件については大型事件を含めて取扱い数は多いです。お気軽にご相談ください。

現在の活動

震災が発生した年の5月に、福島第一原発から30km圏内にある南相馬市の避難所での支援活動を開始しました。原発事故直後で20km圏内が立入禁止区域になっていた当時、放射能への恐怖を強く感じながらの避難所めぐりでした。高性能の業務用のマスクを持って福島に入りましたが、福島の人たちを前にしてマスクを着けることはできませんでした。

しかし、「自分なんかに何ができるのか」と不安な思いで従事した南相馬での活動のなかで、避難所の皆さんから「ありがとう」の言葉をもらったときに、はじめて、弁護士になってよかったと心から思えました。

弁護士は生活していくための仕事です。しかし、同時に、微力な私が社会に貢献できるかけがえのない職業でもあります。平成23年5月以後、防災や被災者支援の活動が私のライフワークになりました。今後も生涯をかけて取り組んでいきたいと思います。