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津波防災すごろく(試作2019.5.25版)

津波防災すごろく(試作版R1.5.13)←PDF版ダウンロードはこちら

津波防災すごろく(試作版)について

ここ数年、様々な場所で「東日本大震災では一体何が起こったのか?」をテーマとして、津波防災の講演を続けてきました。

何より私が守りたいのは、未来ある子どもたちの命です。

小学生、中学生にどうすれば「自分の命を自分で守る」津波避難の力を身に付けてもらえるか?

日本中の子どもたちに東日本大震災の教訓を踏まえた正しい津波避難行動を知ってもらうにはどうすればよいか。

ずっと考えてきました。

子どもたち用に、わかりやすい語り口で講演や講話をするのは簡単ですが、それで本当に子どもたちに津波避難行動が身につくだろうか。

そうした疑問の中で、「こういう形ならばどうだろう?」と試作したものが、この津波防災すごろくです。

この夏以降、様々な子ども向けの防災授業、ワークショップなどで活用していければと考えています。

 

その1 津波防災すごろくの開始

まずは、東日本大震災の津波到達時間を想定した

30分

の時間内にすごろく上で避難をしてもらいます。ルールはすごろく版に書かれたとおりです。

参加者の年齢と人数にもよりますが、4人程度で机を囲んでみんなで議論しながらテーブルごとに避難行動を考えると学習効果が高いと思います。

その2 チェックシートの記入

30分での避難行動が決まったら、以下のチェックシートに自分の避難行動の際に考えたこと、選んだことなどをチェックしてもらいます。

このチェックシートがあることで、その後の解説にスムーズにつながるとともに、家に持ち帰ることでどのような内容だったか復習でき、また家族などとも議論がしやすくなります。

その3 進行者による解説

チェックシートを書いてもらったあと、実際に東日本大震災では津波に関して何が起こったのか、津波からの避難に関係する様々な動画や写真をみてもらいながら解説を行います。これにより

・津波から命を守るにはどうすればいいのか

を肌で感じてもらいます。

最後に進行者がルーレット又はサイコロを振って、実際に到達した津波の高さを決定します。

数字の上限は任意に決めていただいて構いません(その地域想定される最大津波高あたりを上限にするのも1つです。たとえば静岡市なら合計12までのサイコロを振る、など)。

津波の高さをこのように「偶然性」で支配させるのは、実際の津波などの自然現象が現に「想定ができないもの」だという考えに基づいています。

それぞれの参加者の避難は津波から命を守られたでしょうか。

その4 10分の制限時間での避難

さきほどの避難では30分の避難猶予時間がありましたが(これは東日本大震災での津波到達時間を意識しています)、次に10分間で避難してもらいます。

これは南海トラフ地震を想定した津波避難時間です。

30分あればとれた様々な行動が、10分ではとれなくなります。

家族と合流することもできません。可能な選択肢は極めて限られます。

その気付きを得てもらうことで、では、南海トラフ地震の津波から家族全員が助かるには、日頃からどのような備えと訓練をしておかなければならないか、考えてもらうきっかけになります。

その5 帰宅後

帰宅したらぜひ家族でこの津波防災すごろくをやってもらいましょう。

すごろくをする上で家族をリードする主役はすごろくを体験した子どもたちです。

それぞれの自宅や学校、勤務先、旅行先などを具体的に想定します。

それぞれの場所で津波到達時間は異なります。自治体の津波ハザードマップなどで津波到達時間を調べて、その制限時間ですごろく避難をしてみましょう。

どのような津波がくるかはわかりません。

サイコロで振った数を制限時間にして、その制限時間で避難してみるのも効果的です。

 

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