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津波避難を体験するゲーム「津波避難すごろく」(めざせ!津波避難マスター)

※学校や子ども行事での実施にご関心があればご連絡ください
(推奨年齢:小学校3・4年生以上~大人まで)

✅ゲームの際には、一生懸命考えている子どもに大人が介入しないことがもっとも大切です^^

この津波避難シミュレーションゲームは、拙書「みんなの津波避難22のルール 3つのSで生き残れ!」の中で、ゲームの進め方を含めて詳しく解説しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4772614559

津波避難シミュレーションゲーム(めざせ!津波避難マスター)について

私が東北の被災地で心に決めたことは、絶対に子どもたちの犠牲を無駄にはしないということです。

それは、東日本大震災から正しく学び、次の自然災害から命を守ることです。

そのためには、まず何よりも東日本大震災で何が起こったのかを正しく知る必要があります。

これまでそうした内容の津波防災講演会を各地で開いてきましたが、講演会形式ではなかなか子供たちの参加に結びつきません。また、仮に子供たちが講演を聞いてくれたとしても、そのときはなんとなく「へえ」と思っても、本当に津波避難の力を身に付けてもらえるかに疑問を持つようになりました。

そんな中で作ったのがこの津波避難シミュレーションゲーム「めざせ!津波避難マスター」(津波避難すごろく)です。

災害から命を守るために共通して必要なことは、事前の準備に加えて、災害時に、①「自分の頭で考えて」②「実際に行動すること」です。

津波避難でいえば、①自分がどこに逃げるべきかを頭をフル回転させて考えた上で、②「たぶん大丈夫」と思わずに、「念のため」と考えて実際の避難をすることが、何よりも大切です。

一方、日ごろから過ごす時間の長い、自宅、学校、会社、遊び場などでは、地震後にどこに逃げるか考えなくて済むように、地震がおきる前から、『ここで地震がおきたら、どこに逃げるか』を、あらかじめ決めておくことが不可欠です。

地震発生時、もっとも難しいのは、実は、そもそも、津波から逃げる「スイッチ」を入れることです。

東北で津波から命を守った人でも、地震のあと、自分からすぐに避難を開始した人は案外少なく、周りの人が逃げているのをみたり、声をかけてもらってようやく避難のスイッチが入った人も多かったのです。

①自分の頭で避難を考えて、②実際に人形を動かして津波避難を体験すること、その疑似体験のツールであるこの津波避難すごろくと、その前後で行う津波の授業が、本当に命を守れる津波避難力をみにつけるきっかけになればと思います。

津波から命を守るためには3つのSが必要になります。
Switich 津波から逃げるスイッチを入れること
Safe   スイッチをいれたあと安全な場所に安全な道のりで逃げること
Save   安全な場所に逃げた(いた)あと、最後まで命を守ること

上の表は、東日本大震災のときに、3つのSのうちどのSが欠けたために子どもたち、若者の命が奪われてしまったかを整理したものです。

最初のSをクリアしないと次のSには進めません。
そして3つのSがすべてそろってはじめて命が守れるのです。

静岡新聞令和3年2月9日朝刊(静岡新聞社との合同取材に基づく津波防災特集記事の最終回)

子どもたちは、津波がやってくる前に、どんなルートで、どの高い場所に逃げるか、チームみんなで話し合いながら、考えます。

水、食料、ラジオなどのアイテムをとって逃げるのか、大人と一緒に逃げるのか、妹に会いに行くのか、それとも時間を優先するのか、などなど。

「頭が痛くなるまで考えました」と小学校4年生ぐらいの子どもも言ってくれます。

こうして、災害時に、自分の頭で必死に考えて、行動する(逃げる)ことが、本当に大切なのです。

写真は、自分たちがベストだと考えた、避難の道のりや、避難場所についてみんなに発表してもらっているシーンです。

大人よりもむしろ子どもの方が、するどい意見がどんどんでてきます。

写真は、東日本大震災の津波ではどんなことが起きたのか写真や動画をみながらみんなに考えてもらっている場面のスライドです。

仮想の町に逃げる際には、町の中の移動は自由、どこに、どんな風に逃げるかは無限の選択肢があります。

では、サイコロはいつ使うのか。

サイコロは、ゲームのまちのなかを逃げ終わったあとに、逃げた場所で本当に生き残れたかを確かめるために使います。

サイコロを振って、やってくる津波の高さと、やってくるまでの時間が決まります。

遊びのように思われるかもしれませんが、津波というのはとても予測が難しく、どれぐらいの高さの津波がいつやってくるのかは、実は、起きてみないと誰にもわかりません。それはサイコロの目で津波の高さが決まることと非常に似ているのです。

ハザードマップは、参考にはなりますが、その予想を鵜呑みにすることはできません。

だからこそ、常に、避難にベストを尽くさないといけないのですが、そうした津波の本質を、ゲームのなかで学び、感じてもらいたいと思っています。

さて、この津波避難シミュレーションゲームの対象年齢は小学校3・4年生ぐらいからですが、小さな子供たちでも、僕も驚くようなすばらしい発表を毎回してくれます。

たとえば、

「この山は確かに高いから避難するのにいいけど、海や川に近いから選択しませんでした」

「一度すぐ近くのこの建物まで逃げて、様子をみてから、大丈夫そうなら近くのもっと高い山に逃げることにしました」

「津波のあとしばらく水がひかないかもしれないので、大人と一緒に避難して水と食料のアイテムも持っていきました」

これらは全て実際に小学生の子どもたちが発表してくれた内容です。すごいですよね。

このゲームには、「正解」自体はありません。

「津波避難はこうすればよい」と答えのように覚えてしまうと、自分の頭で考えることをしなくなります。自然や津波の姿は毎回全く異なります。水というアイテムをとったことで津波のあと命を守れるかもしれないし、逆に、水をとりにいったことで津波から逃げる時間を失ってしまうこともあります。

地震がおきたその場面場面ごとに、答えは異なるのです。自分なりに一生懸命に考えて、ゲームの図版の上で逃げてみる、という体験をすること自体がとても大切です。

各地の小中学校、子どもたちの防災行事などお声がけをいただければ喜んでご協力しますので、ご関心があればご一報下さい。(mail@naganokai.com)

上記は、東日本大震災の津波で全壊した気仙小学校(岩手県陸前高田市)の授業で津波避難すごろくと津波の授業をさせていただいた際の、地元紙(東海新報さん)の記事です。

このゲームの様子やポイントをわかりやすくまとめて下さっていると思います。

静岡新聞2019年7月28日朝刊
令和3年11月23日静岡新聞朝刊
令和3年11月23日河北新報朝刊
2020年3月10日テレビ静岡特集
2020年3月11日テレビ静岡震災特番(間寛平さんにすごろくを体験してもらいました)

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