静岡県消防学校で水災活動の講義
昨年に引き続き,今年も,静岡県消防学校で災害に関する授業を担当させていただきました。
題目は,「水災活動」。午前中2時間の授業です。
静岡県内,東は御殿場,熱海,東伊豆などから,西は湖西までの消防団員の幹部あるいは幹部候補生の方々が対象の授業です。
来月も授業のご依頼をいただいています。
今回は,前半では,広島の豪雨災害や東日本大震災での津波被害を詳しくみながら,行政頼りの避難の限界,ハザードマップ軽信の危険性,地域,家族での防災マップを含めた事前の災害対策,避難対策の準備などについてお話しました。
中盤は,水害に対する消防団の皆さんの救助活動と法律問題。重要な高松高裁の裁判例がありますので,消防団員の皆さんの法律的な地位も含めた責任の問題について講義をさせていただきました。
後半は,災害後の生活再建のための法律知識の備えについて。昨年もですが,私は,消防団員の皆さんには地域の防災リーダー,家族の防災リーダーとして,災害から命を守る活動,災害後に生活を立て直すための支援活動の中心的役割を担っていただきたいと思っています。
今日の授業のなかででてきた知識を1つでも2つでも地域,家族に持ち帰っていただき,地域・家族の防災力を高める動きにつなげていただければと思います。
先週に引き続き,静岡には台風が近づいています。
この消防学校の研修・訓練は明日も含めた2日間あります。参加されている皆さんが安全に各地域に戻られますように。
私自身も,この後車で和歌山の山奥に行かなければならないので往路,帰路とも心配ですが。。。。
静岡市清水区 中央法律事務所
弁護士 永野 海