地球惑星科学入門(第2版) 在田一則ほか編著 北海道大学出版会(2015.3.10)

表紙がすてきです。

400ページほどで,”ちょうどよい”分量で地球科学の知見がまとめられています。

各種の「わかりやすい入門書」よりは少しつっこんだ知見まで言及されていて痒いところに手が届く内容になっている一方で,

”そこまで難しくなく”,数式や専門用語の羅列で素人には読めないということが全くありません。

その感じがこの表紙の絵によくあらわれているような気がします。

北海道大学の一般向け書籍作成のセンスを感じます。

第1部は,主にプレートテクトニクスの話。地震,火山,プレート,地球の構造などについて。

第2部は,川,岩石,地滑り,鉱物資源,生物・人類などかなり幅広い内容。

第3部は,大気,海洋,陸水。氷河期の話や,地球温暖化の話もここです。

第4部は,宇宙と惑星です。

非常に章立てにもセンスがあります。

ふと読みたいところだけ読もうという気持ちに自然になります。

内容も,前述のとおり,いい感じに深く,いい感じにとどめられており,もっといろいろと勉強したいと思った社会人聴講生あたりにぴったりな深さの概説書のように感じました。

プレートテクトニクスなどの入門書を2,3冊読んだ段階であればすらすらと読める内容ですので,その段階になれば手元において損はないお勧めの一冊だと思います。

同じ内容でも様々な著者の言葉で読むと理解はぐっと深まります。

 

静岡市清水区 弁護士 永野 海