(千代田タクシーの路馬さんのブログ「taxiのお仕事」よりお借りしました)

静岡新聞なんと1面に掲載された糸魚川静岡構造線の巨大露頭発見のニュース。

発見者は地質学者の塩坂邦雄先生です。

 

(静岡新聞記事より引用)

左の竜爪層群のアルカリ玄武岩の地質は糸魚川までつながります。

ユーラシアプレートの東端(境界)といってもよいのだと思います。

糸魚川静岡構造線については私の過去の訪問記

http://naganokai.com/arakuradansou/

をご覧ください。

糸静線の北側は,ユーラシアプレートと北米プレートの境界ともされます。

 

今回,幸運にも,発見者の塩坂先生のご案内でこの巨大露頭を観察することができました。

ここがスタート地点。沢を登っていきますが,途中,わさび田農家さんの私有地をとおるため,今回も許可を得ての通行となります。

場所は西里温泉(清水区)から竜爪山方面に向かった場所。途中までは車でいけますが,そこからはひたすら登山です。

 

企画していただいた千代田タクシーさん,ご紹介いただいた赤堀さん,ありがとうございます^^

さて,沢登りスタート。

 

途中,橋がかけられています。

わさび田農家さん用と思われます。

 

はやくもわさび田発見。

実は生まれてはじめて見ました。

特産地の清水に住んでいるにもかかわらず・・

 

途中,塩坂先生の解説も。

ここは確か断層のラインがある場所でその解説だったと記憶しています。

 

これは・・・なんだったか。

溶岩の節理でないとすれば,泥岩層が褶曲してる??

 

この奥まで続く左側の傾斜部分が断層だったような記憶。

 

(後続部隊を撮影した一枚)

この写真でいうと右側のライン。

 

ひたすら山を登ります。

 

いくつも橋も渡ります。

橋は基本一人ずつわたります。共振するので。

 

興津川支流の清流。

 

どんどん登ります。

 

わさび田の棚田。

石垣が美しいです。

 

巨石群の横を登ります。

 

わさび田の棚田の横も登ります。

 

美しいわさび。

静岡ではよくわさびの茎を酢漬けで食べます。

最高です。

 

美しい棚田。

 

鮮やかな色です。

 

わさび田の見学登山の様相です。

 

水路で棚田に水を供給しています。

すべて手作り。

 

源流。

 

さらに登ります。

露頭を示唆するかのように巨石が目立ちます。

 

また美しい棚田です。

 

芸術ですね。

 

贅沢な登山です。

わさびがどれだけ丹精込めて育てられているかがわかりますね。

 

お!

そうこうしているうちに巨大露頭らしきものが!

 

興奮隠せずみなさんいそいそと降りていきます。

 

どんどん降ります。

 

巨大露頭到着!!

なんというスケール!!

 

写真と先ほどの静岡新聞の作成図を見比べましょう。

左(西)から,ユーラシアプレートのアルカリ玄武岩の地層,その横に40cmほど断層運動(こすれ)によって岩石が砕かれて粘土になった粘土層があります。

触りましたが,ぷにぷに,しています。

まるで昨日作られた粘土のように。

地球の営みに感動します。

 

断層粘土の横には,断層運動で破壊された岩石の破砕帯が2mほど広がります。

この破砕帯は地盤がもろいので侵食され谷筋になることが多いです。

その右には新しい静岡層群。

フォッサマグナの地溝上に堆積した新しい地層です。

 

わかりますか?

アルカリ玄武岩層,40cmの粘土層,2mの断層破砕帯,さらに静岡層群の泥岩の地層。

わかりますよね。

断層断面,つるつるです。

鏡肌というものでしょう。

 

拡大。

 

さらに拡大。

 

破砕帯の2mのところを登ると,断層運動によってつけられた傷跡である擦痕がみえるということでもちろん登ってみます。

この傷跡の方向で,断層の動きを推測することができます。

 

破砕帯を登ります。

 

中央に擦痕がみえますね。

しみじみ,です。

 

断層粘土の層にはこんなものが。

繰り返す断層運動によって石が丸く削られているんです。

ぷにぷにした断層粘土の上にちょこんと鎮座しています。

 

神秘的ですね。

 

3つあります。

 

巨大露頭と記念撮影。

感無量です。

 

防災仲間の赤堀さん,八木さんとも1枚。

 

引きの一枚。

大きいですねえ。

 

大きい!

 

下山まえに最後の1枚。

 

帰りも美しいわさび田をみながらの道中です。

いつかこの巨大露頭が,天然記念物,さらにはジオパークとして後世にまでしっかりと保存され,たくさんの人々の感動と学びの場になることを期待しつつ山を下りました。

 

平成30年2月訪問

静岡市清水区 弁護士 永野 海