被災者生活再建ゲームのワークショップを行いました
被災後の生活再建について、単に制度の概要を知るだけでなく、実際に支援制度のカードを使いながら、具体的な被災者の事例に対して、どの制度を活用していくかを考えるゲーム(被災者生活再建ゲーム)をこの4月に作りました。
この被災者生活再建ゲームを行うはじめてのワークショップを、5月17日に、常葉大学の小村先生からのお声がけのもと、清水区岡地区の連合自治会、生涯学習交流館、清水桜が丘高校のご協力により開催しました。
実際のワークショップでは、ひととおり支援制度の概要を解説したあと、支援制度カードをハサミで切ってトランプ状にしていただくところからはじまります。
各テーブルの様子をみると、次第に意見交換が活発になっていることがわかり、とてもうれしく思いました。
特に後半の質疑応答では、高校生から活発な意見や質問がでたことも頼もしく思いました。
公民館的施設と高校とが連携する取り組みの素晴らしさも感じました。
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支援制度をうまく活用できなかった事例を知っていただいた上で、実際に、具体的な被災者をイメージしながら、手元のカードから使える制度を選ぶ作業をしてもらうことで、支援制度が皆さんの生きた知識になるものと信じています。
今後、様々な地域の場でご活用いただければ幸いです。お声がけいただければレクチャーにも伺いたいと思います。
当日は第一テレビさんと静岡新聞さんが取材をしていただき、メディアで報道いただきました。
6月には、土曜日の第一テレビ「地震防災チェック」でもおそらく2回にわたりご紹介いただけるようですので、もしタイミングがあえばぜひご覧いただければと思います。
また、上記のように、静岡新聞さんは紙面において詳しく被災者生活再建カードの内容や様子を取り上げていただきました。
とてもわかりやすくまとめていただいていて、ありがたいです。
被災後に、皆さんが支援制度を最大限上手に活用し、「あの支援制度の知識を知っていれば・・・」ということが絶対にないように、普及に努めたいと思います。
令和元年5月
弁護士 永野 海