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石巻・女川 震災いこうマップ 2023版

*ダウンロード、配布自由です
*イラスト協力 窄口真吾さん(地図・デザイン)、髙林咲良さん(キャラクター・3つのS)

石巻・女川エリアは、震災遺構や震災を学べる場の数の多さや内容の深さ、語り部さんらの活動の充実度などで、自然災害の教訓を学ぶ上で日本でもっとも重要な場所の1つと言っても過言ではありません。

また、特筆すべきは震災遺構などの密集度です。このマップでは合計10か所の震災遺構などをご紹介していますが、全て1日でまわりきることも可能です。

災害のことを学びたいと思われたら、迷わずこのエリアから訪れてみて下さい。

そしてできれば震災遺構やモニュメントを予備知識なしで見るのではなく、少しだけでもよいので、事前に、その場所であの日何があったのか、関係者はどのような思いでその場所を大切にしているのかをインターネットや書籍などで調べてみてください。

さらにいえば、ぜひ現地の語り部活動を予約して、語り部さんから直接説明を聞いてみてください。

きっと目の前の景色の見え方が変わるはずです。

東日本大震災の津波被災事例を分析すると、津波で被害がでた原因は、

①地震のあと逃げるスイッチ(Switch)が入らなかった

②安全(Safe)なルートや安全(Safe)な道のりで逃げることができなかった、もしくはそもそも立地が安全(Safe)ではなかった

③津波のあと最後まで生き残る(Save)ことができなかった。これは逃げたあと戻ったり、子どもを引き渡したり、避難先の寒さや食料の不足などで亡くなるなど様々です。

このいずれかであることがわかります。

ぜひそれぞれの震災遺構から①、②、③のうちどれが学べるか意識してみてください。

そして、どうすれば3つのSをそろえることができるのか、考えてみてください。

2022.5.28 弁護士・防災士 永野 海

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