大槌町の浪板海岸付近です。

三陸沿岸部を走っていて、もっとも驚いた津波到達地点看板の1つがここです。

この高さまで津波がくると想像して避難できないと命を守れないことを意味します。

 

場所のこのあたり。

現在、「三陸花ホテルはまぎく」として営業しているのが当時の旧浪板観光ホテルです。

 

当時、写真上のホテル地下には43名の高齢のツアー客らがいましたが(最高齢88歳)、迅速かつ的確なホテルの避難誘導でこの高台まで逃げました。

さらに国道横の線路をまたぎホテルのスリッパ姿で足を滑らせながら山を登り避難して全員無事でした。

二次避難、三次避難ができる避難路に誘導したことが命を救ったのです。

 

なお、ツアー客の一部は、当初、みんなで津波を見てみようか、という話がでる空気だったといいます。

ホテル従業員による強い避難誘導がなければ犠牲は避けられなかった可能性があります。

 

他方、残された客を心配し現場に残ってしまった代表者は行方不明、またホテル内に残された者がいないかの確認をしていた料理長は第一波で津波にのまれました。

そして、料理長を救助しようとした消防団員らもより大きな第2波の津波で犠牲になりました。

この国道横の山に登ることで二次避難、三次避難が可能になったのです。

 

平成30年8月訪問

弁護士 永野 海