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ミニグランドキャニオン(北杜市)

ウイスキーで有名な白州(山梨県)の地学散歩。

新国界橋(長野県富士見町と山梨県北杜市の県境)から釜無川下流を撮影したものです。

 

渓谷のようになっており、かつてミニグランドキャニオンと呼ばれました。

実はこれ、昭和57年の台風襲来時に、なんと、増水した河川が、”一夜にして”、作り上げたものなんです。

一夜にして深さ10m、幅数十mが削られる河川の異常洗掘でした。

 

「朝起きたら、目の前の川がグランドキャニオンになっていた!」ということで、当時大ニュースになりました。

地形の変化は、気の遠くなる時間をかけて徐々に作られることもあれば、一夜にして作られることもあることを身近に教えてくれます。

ミニグランドキャニオンの出現時、多数の人が殺到しました。

https://blogs.yahoo.co.jp/meisuibnosato/758483.html

当時の様子は上記サイトの写真がわかりやすいですが、見物客の事故があり、現在は草も生い茂り簡単には立ち入れない状況になっています。

なお、このあたりの白い岩肌は主に花崗岩。

白州という地名だけみても、花崗岩の砂粒がつくった白い地層や川の砂の色からきた地名だと想像できますね。

 

2019年7月

弁護士 永野 海

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