静岡市清水区の興津川上流域には,河内の大石という市の天然記念物があります。

 

地図でいうとこのあたり。

西里温泉「やませみの湯」をまずは目指してください。

 

この大石は,安政の東海地震の際に,写真奥の真富士山(標高1402m)が崩れ土石流により運ばれてきたとされています。

 

ただ,ここまでの巨石が土石流で運ばれるかという疑義もあり,山体崩壊により落石した石ではないかという考えもあるようです。

 

高さ19m,周囲60mというとてつもないサイズ岩石です。

 

これが河内の大石!

とてつもなく大きいです。

写真右の椅子のサイズと比べてみましょう。

 

転がり落ちそうな石を支えるの図。

 

安政地震の際の由来が書かれてあります。

 

裏側も大きいですね(当たり前ですが)。

岩石としては流紋岩ではないかという説明や凝灰角礫岩という説(先ほどの案内看板)もあります。

白い岩肌をみると流紋岩っぽく,また真富士山は基本流紋岩(昔の名称,石英粗面岩)の山ですので,この石が流紋岩だとすると伝承には沿いますね。

また,先日の鳳来山編でもありましたが,流紋岩と(溶結)凝灰岩というのは非常に近いものらしく,ここでの凝灰角礫岩というのも流紋岩質ということなのでしょうか。

 

裏側も支えます。

 

河内の大石の横の石。

これでも十分大きいですね。

 

安産祈願のその名も「大石神社」が祀られています。

絵馬もいくつかありました。

土石流で運ばれてくる際に狭い沢を進みここまで流れてきたということで出産に例えられているという説もあり。

 

(大石と小石のセット)

他方で,この石が安山岩だから安産岩だ,という説明も目にしました。

さて,真相はいかに。

安山岩と流紋岩は二酸化ケイ素(シリカ)の濃度の少しの差による区分ですので安山岩でもおかしくはないですよね。

 

 

大石の白い部分を中心に撮影。

こういう写真でも迫力がありますね。

流紋岩だと白いの石英の成分でしょうか。

 

河内の大石に向かう途中,「両河内(りょうごうち)エールあります。」の旗が。

気になりますね^^

 

河内(こうち)の大石がある河内地区は,非常に美味しいタケノコが収穫される場所としても有名です。

こんな山間部にもしっかりと安政の南海トラフ地震の痕跡が残るのが静岡という地です。

 

平成30年4月

静岡市清水区 弁護士 永野 海