今回は、岐阜市内の、あまり知られていないジオサイト。

 

長良川の右岸にあります。

その名も、鏡岩(かがみいわ)。

ほとんど無名でも、立派な県の天然記念物指定を受けています。

岐阜市中心部に向かってトンネルの手前右側にひっそりあります。

 

岐阜市中心部から車で15分ほど。

地図でもちゃんとでてきます。

 

入り口はこんなところ。

鍵がかかってまして、岐阜市教育委員会(岐阜市役所南庁舎3階)にいけばすぐに鍵が借りられます。

 

岐阜市内には、岐阜城がある金華山を代表として、チャートの地層(美濃帯)が多く見られますが、そのチャート層の岩盤が、かつての断層運動でこすられて磨かれた痕跡がここでみられます。

 

お借りした鍵を差し込んで開けますが・・・・

落ち葉が堆積しすぎて・・・

 

入り口の下半分を完全に塞いでいます。

落ち葉をかきわけかきわけ、入り口の上半分に無理やり身体を押し込んで侵入する必要があります。。。

 

 

入り口をはいるとこんな感じ。

下のほうは、岩石は特段つるつるしていません。

目指すは、断層運動によりこすられて、表面がつるつるになった鏡肌(かがみはだ)です。

 

そのためにはこのほぼ垂直なハシゴをいくつかよじ登る必要があります。

(自己責任でお願いします)

 

台風などの影響か、大きな枝がいくつもハシゴに絡みついており、ジャングルの様相。

 

 

横を見ると、層状になったチャート層がみられます。

 

2つめ?、3つも?のハシゴも登ります。

 

お、少し磨かれた感じの岩体になってきました。

さらに登ると・・・

 

 

なんと美しい鏡肌。

チャートのような、カッターナイフでも簡単には傷がつかないような硬い硬い珪酸が織りなす堆積岩をここまで磨いてしまう、断層運動のエネルギーのすごさに感嘆します。

 

拡大します。

つるつるですね。

チャートの成分の色がよくでています。

鉄分が少し多いようです。

 

撮影可能となる、岩と岩に挟まれた狭い空間では、カメラで全貌を明らかにできませんが、かなりのスケール感です。

 

美しいですね。

 

上の方を撮影。

危ないのでそろそろ下山? することにします。

 

(この日はタクシーで駅から連れてきてもらったのですが)、登ってきた方向をみると、運転手さんが心配そうに道路際でみています。

写真から、登ってきたハシゴの角度がよくわかると思います。

 

切り立った鏡岩の圧迫を受けながら、なんとか無事、降りることができました。

 

 

この鏡肌は、地表付近ではなく、地下深い場所での断層運動によるものと考えられるようですが、まず、市内各所でみられるチャート層で、その硬さをその手で感じたあとに、このつるつるの鏡肌をみることで、地球のもつエネルギー、地震を起こすエネルギーを身体全体で感じてもらえればと思います。

命を守る防災の上で大切なことは、こうした、とても人間の力では封じ込められないような巨大な地球のエネルギーを、どう賢く、”かわす”か、です。

上手に”かわす”方法を常に意識しながら、自然の中で生きていきましょう。

平成30年10月訪問

弁護士 永野 海