この美しいわさび田。

石川さゆりさんのおかげで全国的に大変有名な、浄蓮の滝の目の前です。

 

 

浄蓮の滝が火山からの贈り物であることを知っている人はあまりいません。

 

 

そして、この美しいわさび田が、溶岩が作り出した平坦な台地と溶岩台地が作り出す湧水による自然の恵みであることを知っている人はもっと少ないかもしれません。

 

 

こちらの浄蓮の滝観光センターで食べられるおいしい恵みには、皆さんすぐ気づけますが。

この観光センターも浄蓮の滝を作り出した溶岩台地の上に建っています。

 

 

浄蓮の滝を作り出した火山活動を起こしたのは、この滝の南東約1kmにある鉢窪山(674m)。

Googleマップでは表示されませんがこの赤丸のところ。

1万7000年前(つい昨日のような話です)に噴火しました。

 

 

Googleマップ上も火口らしきものが見えますね(登山では鉢窪山の火口に入ることもできます)。

この火山は大室山と同じ1回きりの噴火でできた単成火山です。

噴火で噴出したスコリアが降り積もってできたスコリア丘になっています。

溶岩は図の矢印の方向に流れました。

ちなみに地図にある鉢窪山の南東にある丸山(938m)も、鉢窪山と同時期に噴火したスコリア丘です。

 

 

ということで鉢窪山が作った溶岩台地を下り、いよいよ浄蓮の滝を見に行きましょう。

 

 

浄蓮の滝の目の前には、天城越えのモニュメントが。

 

 

そして、浄蓮の滝。

 

 

なんとも美しい完成度の高い滝です。

鉢窪山からの溶岩流が本谷(ほんたに)川に流れ込んでできた滝です。

 

 

溶岩流の末端部が滝になっているんですね。

 

 

浄蓮の滝で注目すべきはこの滝の向かって右側。

天城越えを奏でるピアノの鍵盤ではなく、、、

 

 

もちろん六角柱の柱状節理です。

溶岩流が徐々に冷える際に体積が収縮し、こうした規則正しい割れ目(節理)ができました。

浄蓮の滝が火山の恵みであることを端的に教えてくれますね。

 

 

浄蓮の滝。

ぜひ「きれいな滝♪」で終わらず、地図をみながら鉢窪山から流れた溶岩が作り出す、人々の営みを許す平坦な台地、湧水、わさび田、浄蓮の滝という一連の自然の恵みを意識して訪れてみてください。

そしてこの噴火がわずか1万7000年前の出来事であることも心に留めてください。

平成31年1月

弁護士 永野 海