伊豆大島の南東に波浮(はぶ)港があります。

 

天然の良港という地形ですね。

 

この独特の湾の形状どこかでみた形ですね。

 

以前ご紹介した秋田県男鹿半島の戸賀湾と同じですね。

 

ということはこの波浮湾も、いわゆるマール。

地下のマグマが地下水にぶつかり大きなマグマ水蒸気爆発を起こし、円形に陸地を吹き飛ばした地形です。

 

 

この地でマグマ活動が活発だったのには理由があります。

伊豆大島はフィリピン海プレートの上に載った火山島ですが、フィリピン海プレートが毎日北西方向に移動し、ユーラシアプレートにぶつかっています。同時に、東の太平洋プレートからも押され、上図のように、北西と南東からぐいぐい押されています。

このように押されると、この赤いラインに沿って地殻にひび割れができやすくなります。

そうすると、地下でマグマの活動が活発になると、この地殻の弱いひび割れのラインに沿ってマグマが上がってきやすくなるわけです。

そのため、伊豆大島では、この赤いラインに沿って割れ目噴火が起こっていますし(富士山なんかも同じです)、この波浮でマグマが上昇してきたのも同じ理屈だと思います。

 

しかもこのマールの地形は、1703年の元禄の関東地震(相模トラフにフィリピン海プレートが潜り込むことによる海溝型地震)の地震と津波で決壊し、現在のように海とつながりました(海とつながったあと人工的に開口部を広げる工事がなされました)。

海溝型地震とその津波で海とつながるといえば、静岡県民としては、浜名湖を思い出します。

伊豆大島という場所は、火山防災とともに、南海トラフ地震や関東地震などの津波防災も求められる場所ということです。

 

平成31年4月

弁護士 永野 海