伊豆の国市からみた沼津アルプスです。

これも立派な火山の痕跡。

 

現在、伊豆中央道では、江間交差点の立体化工事が行われており、大規模に斜面が露頭しています。

 

そこで塩坂先生と露頭の調査(視察)に行ってきました。

 

写真上、半円形に湿っているのは、ここが谷地形のため地下水がその部分だけ浸透しているからです。

 

 

写真をみてください。本来、一直線に堆積していた凝灰角礫岩の地層が(写真上では)2か所で切られています。

断層です。

 

 

このとおり。塩坂先生によると、これはずり落ちた正断層ではなく、圧縮を受けての逆断層ではないかとのことでした。

 

 

 

全体をみると、同じような間隔で、実に3か所で地層が切られています。

すごいですね。

 

 

ただこの階段上の地層の上の地層は、褶曲しているものの、切られてはいないことに注目です。

 

凝灰角礫岩の地層はきれいに3つに断層で切られているのに、その上の凝灰岩?の地層は褶曲どまりです。

 

 

この地層は、このあたりがかつて海だった時代の浅い海で堆積した地層ではないかという塩坂先生のお話でしたが、この凝灰角礫岩の上の部分の地層は、完全には固結しておらず、半固結状態であったため褶曲にとどまったのではないか、との解説でした。

 

地層の解説をされる塩坂先生。

 

 

正面から。非常に魅力的な地層です。

当時の周辺の火山活動の痕跡を示すとともに、その後どのような地殻変動があったのかを想像すると非常に面白い地層だと感じました。

 

 

工事が終了するとこの露頭はコンクリートで被覆されてしまいます。

露頭が保存されるとよいのですが。。。

 

 

 

安山岩の巨大な礫がみられました。

固くて掘削も大変だと思います。

 

工事業者さんの許可をいただいて中に入ってより詳しくみることができないか調整中です。

 

 

ここから噴出した凝灰角礫岩か?、と沼津アルプスを横目にみながらこの日の調査は終了しました。

 

平成31年2月

弁護士 永野 海