地震などの応力で断層となった部分は、何度も何度もその断層が動くことで地面と地面がこすり合わされ脆くなり破砕帯となります。

破砕帯は脆いので侵食されやすく谷筋となります。

 

写真で四国から和歌山にかけての中央構造線のラインが気持ち悪いほどはっきりわかるのは、中央構造線が大断層帯であり、すなわちその部分には破砕帯があり、侵食されやすいために谷筋になっているからです。

同じ現象がここ静岡市の糸魚川静岡構造線のラインでも生じています。

わかりますか?

これが糸静線のラインです。

緑の断層に沿って破砕帯が生じ、谷筋となり丘陵が分断されています。

こうした谷筋のことを断層鞍部(ケルンコルということもあります)といいます。

 

断層鞍部については大鹿村の中央構造線博物館の敷地内でもわかりやすく説明されています。

 

先程の説明パネルに照らし、どこに中央構造線が通っているか、すなわちどこが断層鞍部かわかりますか?

 

静岡の糸静線に戻ります。

この写真などは道路が陥没してしまっていますが、ここは構造線直上です。

地盤が脆いのでこうした事態が頻繁に起こります。

 

ここが先ほどの延長線上の場所。

糸静線直上を新東名高速道路がとおっています。

道路を作る上でそのことはわかっていますので、極めて特殊な工法でこの部分だけ道路が作られています。

コンクリートはピアノ線で補強、上を吊り橋構造にして強化した上で、下を支える橋脚は折れることを前提にそれでも高速道路が落ちない設計にしているのです。

 

さきほどの断層鞍部です。

奥が南側(静岡市街方面)。

ここが構造線の直上で、写真左側は静岡層群の地形、右側はアルカリ玄武岩の地形です。

 

こっち(西側)はアルカリ玄武岩。

ハンマーで叩いても硬い地層です。

 

 

 

 

 

 

 

これは北側を写したもの。

ここでは左側がアルカリ玄武岩の地形、右側が静岡層群。

この先がさきほどの新東名高速道路です。

 

以上、このあたりの糸魚川静岡構造線による断層鞍部地形をご紹介しました。

この糸静線、このあと南側は、県立総合病院、静岡高校、駿府公園などを通っています。

地震の際、この糸静線の断層の左右250m程度は地盤が弱いために、別の場所での地震の際も揺れが50%程度増幅されることがあります。

塩坂先生の解説によれば、

 

この静岡市中心部の御幸通り。

奥側(静岡駅側)に低くなっているのはこの構造線(断層)によるもの。

 

静岡地震(2009)のときに駿府公園のこの部分が壊れたのは、ここが断層直上だから。

 

 

駿府城の外堀、ここに段差が生じているのは、地震による隆起によるもの。

 

こんな感じに。

 

静岡高校の正門前が坂になっているのも、ここが断層直上だから。

 

とのことでした。

 

平成30年2月訪問

静岡市清水区 弁護士 永野 海