駿東郡長泉町と沼津市の境に、鮎壺の滝というのがあります。

写真は滝の上の様子。

玄武岩質の溶岩が河床を覆っています。

 

案内板でわかるとおり、住宅街に突如存在する本格的な滝 というギャップも非常にこの滝を魅力的なものにしています。

 

写真の奥に溶岩流が作り出した崖、つまり滝があります。

 

 

まずは横から。

想像していた以上の規模と、轟々と響き渡る滝の音量に驚きます。

 

 

1万年前に富士山から流れてきたさらさらとした三島溶岩流は、ここで流路を南東に変え、楽寿園方向に流れました。

そのためこの黄瀬川沿いではここが溶岩流の末端となりました。

 

滝正面の吊橋からの姿。

溶岩流の末端になったことで、この鮎壺の滝が誕生したというわけです。

 

この鮎壺の滝より下流には河床に溶岩はみられません。

溶岩流の末端から水が流れ落ち、下流側の柔らかい愛鷹ローム層が削られ、この10mにも及ぶ落差が生み出されたものと考えられます。

 

 

滝壺には数メートルの直径がある溶岩の転石がみられます。

また滝を作り出す溶岩の断面をみると、溶岩は何層かのブロックに分かれていることがわかります。

一度に流れてきたものではないということでしょうか。

 

分厚い溶岩の層の下には、下層となる愛鷹ローム層がみえます。

 

 

柔らかいローム層(火山灰などの地層)は侵食され内側にえぐられています。

 

 

河床に降りてきました。

水量があるときはここまで降りるのは危険ですので注意しましょう。

 

 

相当な水しぶきを浴びながら、溶岩の転石の大きさに驚きます。

 

 

住宅街に突如出現する三島溶岩による幅90メートルにも及ぶ鮎壷の滝、いかがでしたか。

富士山から30kmも溶岩流が流れくだった自然のありようを感じていただければと思います。

 

なお、車で行かれる場合、鮎壺広場まで降りていってしまうと駐車場がない袋小路になります。

上図の赤で記したところが駐車場となりますのでご注意を。

 

平成30年11月

弁護士 永野 海